工事期間中は、下記の日程で関連施設の公開を一時中止致します。
・菅谷高殿 保存修理工事が終了し公開を再開しております。
・元小屋 保存修理工事が終了し公開を再開しております。
・米蔵 保存修理工事が終了しました。
・三軒長屋 保存修理工事調整中
(村下屋敷)
※上記日程は、予定期間となっており変更となる場合がございます。
※入館料のお支払いは「元小屋」で受付をお願いします。
菅谷たたら山内の中心にある「菅谷高殿」は、全国で唯一現存する高殿様式で、「国の重要民俗文化財」に指定されている。
【構造形式】
入母屋造、妻入、こけら葺
平面形が正方形をした建物(こけら葺)で、内部は各隅に配された押立柱(おしたてばしら)が構造場重要な役割を果たしている。
押立柱の中心に製鉄炉、その両脇に鞴(ふいご)がある。
奥の中央に砂鉄を置いた「小鉄(こがね)町」、その両側に燃料である済を置いた「炭町」、左右入口の中間に炉を造るための粘土を置く「土町」があり、炉の左右には操業を差配する村下(むらげ:技師長)らが休息した「村下座」「炭坂座」という職人詰所(控え室)がある。
また屋根頂部には、創業時に開放する火宇内(ほうち)が設けられている。
吉田村でたたら製鉄が始まったのは鎌倉時代であるといわれていますが、この時代から中世までは[野だたら」といわれる移動式の製鉄法が行われていた。
近世に入り吉田村でも高殿を構えて創業が行われるようになると、村内のあちこちで盛んにたたら製鉄が行われ、企業たたらとして隆盛を極めるようになった。
1751年から170年間の長きにわたって創業が続けられ、大正10年最後の操業まで約1世紀もの長い間、世界一ともいわれる高品質の玉鋼を作り出してきた。
このことは、この地がたたら製鉄を行うのに最適であったことを意味している。
■鉄のつくり方を教えてくれたのは、「金屋子」という神様であったと伝えられている。川沿いには金屋子の神を祀る小さな祠がありる。村下はここに参ってから操業されたと言われる。高殿の前方には金屋子神が降臨したと言われるご神木「桂の木」があり、裏には「金屋子化粧の池」がある。
<金屋子祠>
その他付近の関連施設
「山内生活伝承館」ではたたら製鉄を支えた人々の生活、習慣が紹介されている。
「鉄の未来科学館」では、菅谷たたら製鉄炉の地下構造や洋式高炉の大型模型などを展示し世界の製鉄炉を紹介しながら鉄文化の未来を考える。
「鉄の歴史博物館」では、たたら製鉄とその技法をテーマにした1号館と、鉄山経営と鍛冶集団をテーマにした2号館に分かれ、豊富な資料とともにたたら製鉄を今に伝えている。
住所 | 島根県雲南市吉田町吉田4210-2 |
---|---|
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、12/29~1/3 |
営業時間 | 午前9時~午後5時(入館は午後4時まで) |
アクセス | 松江自動車道雲南吉田IC(道の駅たたらば壱番地)から車で約15分 【飛行機で】 出雲空港→(空港連絡バス 約25分)→出雲市駅(高速バスみこと号 約45分)→たたらば壱番地→(タクシー約15分)→菅谷高殿 |
駐車場 | 有 |
問い合わせ | 菅谷たたら山内・山内生活伝承館 TEL:0854-74-0350 指定管理者(公財)鉄の歴史村地域振興事業団 ☎0854-74-0311 TEL:0854-74-0311 FAX:0854-74-0600 E-mail zaitetsu@i-yume.ne.jp |
金額 | 入館料:大人300円 小・中学生200円(団体割引有り) 3館共通券(個人・団体)1020円 小中学生510円 3館:菅谷たたら山内、鉄の未来科学館、鉄の歴史博物館 |
ホームページ | http://www.tetsunorekishimura.or.jp/ |