長谷寺(ちょうこくじ)

長谷寺(ちょうこくじ)
出雲三十三観音霊場第8番札所
●興福山 ●宗 旨/曹洞宗 ●御本尊/十一面観世音菩薩
室町時代宝徳3年(1451)開山、曹洞宗。古来より「子安観音」として知られ安産、子授けを祈る人々に信仰されています。
総高1.77メートルの桧の一木にて造られ、面相は、ふっくらと丸味を帯び、造像時の原形をよく保ち、鎌倉初期(800年前)の優れた技術は、一流の仏師の作として、昭和五十八年六月島根県有形文化財の指定をうけた。
慶長十二年(1607)火災のため古文書を失い、寺史を確認し得ないが、往古は真言系列に属し、室町時代宝徳三年(1451)山口県長門市湯本にある曹洞宗大寧寺の末寺となり、法灯連綿として現在に至っている。中世佐藤肥後守清左衛門尉輝武が永禄六年(1563)に戦没した両親一族のため長谷禅寺へ黄金百枚、土地十石を寄進した記録の銅鏡が発見され、当寺の再興に寄与しものかと推察される。観音堂は元治元年(1864)に再建され、方形四棟造りで、中世の禅宗仏殿の様式をそのまま伝えている。現在の桜門は大正二年(1913)に大東町の名工上代又兵衛により改築された。
境内をとり囲む裏山一帯は、椎の自然林で、うっそうと茂り、山号の一名獅子林を称したゆえんである。元禄五年、松江藩三代綱近公は眼病祈願のため毎年十二俵づつ寄進あり、又古来「子安観音」として安産、子授けを祈る遠近の人々の信仰が篤い。
住所 | 雲南市加茂町三代599 |
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アクセス | 峯寺を下り、県道26号に戻り、斐伊川沿いに下り、 三代橋を渡ると長谷寺がある。 |
駐車場 | あり |
備考欄 | 【行事】 大般若法要(4月18日) 十七夜祭(奉納盆踊り)(8月17日) 観音まつり(毎月17日) |